うりログ

日記歴20年アラサーOL、ついにブログを始める。

グローバルコミュニケーションの秘訣

私は世界各地に友人がいる。帰国子女でもなく、別に英語が流暢な訳でもないが、好奇心旺盛な性格から、バックグラウンドの違う人々と会話をすることが楽しくて、コミュニティを広げる場に足を運んでいたら、いつの間にか国際色豊かな友人関係ができていた。いつも思うのが、文化や習慣が違っても、人間の本質って皆同じよね…ということ。人間であれば、朝起きて、ご飯を食べたり、勉強したり、働いたり、家族や友人と助け合ったり、ぶつかり合ったりして。肌の色や国籍や言語が違っても、基本的にやっていることは同じ。

 

ヨハネスブルグに住んでいた頃、南アフリカ人や世界各国から駐在している友人たちと色々な場所に出掛けた。特に仲が良かったのは、同世代のベルギー人の友人Kちゃん。お互い年齢や境遇も似ており、頻繁に近況を交わしていた。南アフリカはとにかく気候が良く、カラッと晴れている日が多いので、週末にはマウンテンバイクをしたり、BBQをしたり、ピクニックをしたり、一緒にアウトドアを満喫した。

 

ある日、Kちゃんとハイキングをした時のこと。そこは自然公園の中で野生動物が生活しており、柵もなく、動物がいる横を普通にハイキングすることが出来た(さすがにライオンやチーター等の肉食動物はいない)。シマウマやキリン、インパラ等がいて、ハイキングコースにも動物のフンが沢山落ちている。大自然の中のハイキングは本当に開放感があって素晴らしく、気分爽快になる。

 

が、面白いのは私たちの会話。

最初は「良い景色だね~」「あそこに動物見えない?」「この花キレイだね」といったハイキングらしい会話をするのだが、段々近況報告が始まると、素晴らしい景色なんてそっちのけで、家族や仕事の話、将来の不安や最近あった面白い話等、次から次へと話題はつきない。たまに、ザザザと音がして動物と遭遇するが、「おー近かった!それでさっきの話だけど…」とお構いなし。シマウマが近くを走り抜けていっても、どんなに素晴らしい大自然の中にいても変わらない私たち。

 

実はこういう場面はよくあって、山でも、砂漠でも、洞窟でも、環境が劇的に変わっても、結局東京のカフェで友人と話しているのと変わらない。話す内容も少し国際色豊かになるくらいで、大して変わりはない。なぜこういうことが起きるかと言うと、お喋り好きの私がどこに行っても変わらないことも理由だと思うが、最大の理由はありのままの自分を受け入れてくれる関係を築けているからだと思う。環境が変わっても、一緒にいる人の国籍が違っても、自分が自分のままでいて、相手も相手のままでいること。外国語が話せないと最低限のコミュニケーションが取れないことは事実であるが、それ以上に「相手との違いを認めて受け入れる」、この姿勢がグローバルコミュニケーションで一番大切なことだと思う。

 

グローバルコミュニケーションと言うと難しく聞こえるかもしれないが、外国人と関わることってそんなに難しいことではない。住む環境が違っても、人間である以上、人々は同じような気持ちや悩みを抱えながら生きている。そう思うと、世界中の人々がとても身近な存在に思えてくる。マサイ族だって、今日食べるものを求め、家族の幸せを願って生きている。見た目や生活習慣が違っても、お互い共通するものがあるって面白い。グローバルコミュニケーションに必要な「他者を受け入れる」ことを実践するには、気持ちに余裕を持つことがポイントかもしれない。自分に余裕がないと、日本人だろうが外国人だろうが、“違い”を受け止める気持ちが失われると思うから。

 

では、今回はこのへんで。

(写真はタンザニアで出会ったマサイ族と、ハイキング休憩中に現れたシマウマ)

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