うりログ

日記歴20年アラサーOL、ついにブログを始める。

考えることをやめたら、そこで試合終了ですよ

6月に入りましたね、暑い日が続いてますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。

転職してから2ヶ月経ち、毎日刺激に満ちた生活をしています。自分の関心に近い分野へ転職したことで、自分が会いたいと思っていた領域の人たちとの交流が増えるようになりました。自由演技で仕事をすることも多く、「私ならどう考えるか、私ならどうしたいか」と、常に頭をフル回転しています。そんな中、上司との雑談中に言われた言葉にハッとさせられました。「人間考えなくても生きていけるけど、考えなくなったらそれで“人生”終わってしまうと思うんだよね…」と。

 

“自分の頭で考えること”、これは最近の私のテーマ。人が生きる“人生”において重要な要素の一つであって、人を人たらしめるものだと思う。この上司の言葉を聞いて、なぜだか漫画スラムダンク安西先生の名言、「諦めたらそこで試合終了ですよ…」が頭に浮かんだ。

 

先日、素晴らしい映画に出会った。『僕たちは希望という名の列車に乗った』という、第二次世界大戦後の東ドイツで生きる高校生を主人公にした実話に基づくストーリー。ソ連の影響下に置かれた東ドイツで、授業中に実行した2分間の黙とうが、社会主義国家への反逆と見なされ、クラスの首謀者を宣告するよう迫られる。仲間を密告するのか、家族の意見を優先するのか…生徒それぞれがどのように考え行動するかが丁寧に描かれている。その中で印象的であったのが、自分の考えではなく状況に飲み込まれて行動する人は、結局自分が苦しい思いをするということ。長いものに巻かれる、多勢に同調するという選択をしたとしても、それを自分で決めたのであれば自分で折り合いをつけることが出来る。一方、自分の考えや、良し悪しを考えることなしに、ただ目上の者に従うと、自分の身に起こる出来事を全て他人のせいにしてしまう、それが悲劇に繋がっていく。戦争という状況下では、自分で考える余裕や自由もなく、環境が人を変えてしまうことはあると思うが、その中でも考えることを貫き、自分の信念に従って生きる人の勇気に感動した。

 

どんな時代、どんな環境、何をしていても、自分で考えること、それを行動に移す勇気のある人は、人生を好転させる力がある。そんな心に響くメッセージがあった。今の日本は幸いにも戦時下にはなく、自由に考えることも出来る。それだけでも素晴らしいことだが、その有難みをしっかり享受出来ているだろうか。他人の意見を鵜呑みにして追従するのではなく、自分は、自分の大切な人たちは、何を大切に生きているのだろう、そんなことを少し考えてみる。そうすると“人生”の厚みがぐっと増してくるはず。今の自分を変えたいと、モヤっとした気持ちがある人は、ぜひ過去の名もなき英雄たちの勇気を見て、力をもらってみてはどうでしょうか。

 

今回の写真は、南アフリカケープタウンのボカープと呼ばれる区域。元々奴隷とされていた人々が住んでいて、奴隷解放時に住民たちは「自由の象徴」として家をカラフルな色に塗っていったそう。

では、今回はこのへんで。

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